それでも映画は廻っている

自分の映画 アニメ 特撮などへの考え方を明確にするためのブログです。

「青ブタ」という事象を観測する オマージュが織りなすセカイ系の相対化と再定義 「バニーガール先輩」から「迷えるシンガー」までの夢を見ない

今回は、僕が人生で初めて大ハマりしたと言っても過言ではないライトノベルシリーズ 「青春ブタ野郎シリーズ」について書きたいと思います。このシリーズは、たかがライトノベルと侮ってはなかれ、恐ろしく練り上げられたストーリー 随所に配置されたオマー…

サブカルDA話シリーズvol3 「国民的」と「カルト的」の対比 カルト作品になるための方程式を考えるmeats「フリクリ」雑感

今回は、俗に言うところの「国民的」と「カルト的」を分けるものについて考えたいと思います。一応僕はそれなりに作品数を観ていると思いますが、数をこなすうちにだいたいの作品の構造が似ているものだと分かってきました。僕自身のためにも、それらを一度…

サブカルDA話シリーズvol2 最近のエンタメ作品に感じる事と、それを忖度するための作劇論

はじめに 今回の記事は、筆者の個人的思想と趣味にのみ基づいて書かれました。読んでいて不愉快になるようでしたらブラウザバックしてください。 この記事のシリーズ「サブカルDA話シリーズ」の前作はこちらからどうぞ 2018年3月28日 「宇宙よりも…

最もハズレの少ない映画ジャンル「音楽映画」を語ってみる

今回は、僕の経験上、外れを引く確率が最も低いであろうと思われる「音楽映画」というジャンルについて語っていこうと思います。取り上げるのは、映画初心者にもお勧めで、音楽映画の最も根源的な魅力が詰まった作品たちです。それでは、本文をどうぞ。 注…

僕の好きな劇場用長編アニメーションについて。 アニメ映画は、「イノセントの消失」によって繋がっていく。

今回は、リクエストがあったので、劇場用長編アニメーションをテーマに、僕の好きな作品を語りたいと思います。大きく分けて2つ 日本と海外のアニメ映画に分けて話を進めていきます。そしてそれらの作品に潜む共通のテーマ「イノセントの消失」についても論…

アイデンティティーの消失の果てに 「ブレードランナー2049」

今回は、自分の琴線にダイレクトに引っかかった映画に出会い、是非とも文章を書きたいと思ったので、記事を書きたいと思います。僕がこのブログでもたびたび書いてきた「アイデンティティー」についての映画でもありました。過去の記事についてはこちらのリ…

「仮面ライダークウガ」と「ダークナイト」の本質は、同じである。

今回は、ふとした会話から生まれた記事です。 以前このような記事を書きましたが、今回もこの記事に近いような内容になると思います。作品を貶す内容である訳ではありませんが、本質的な「やりたい事」がこの二本は共通しています。それでは、本文をどうぞ …

僕の「ヒーロー論」的な何かを綴ってみる。

今回は、以前書いたこの記事に近い立ち位置の記事です。 slyuroder.hatenablog.com 所謂、特撮、アメコミなどにおけるヒーロー的なるものについての個人的な思想表明として、今回の記事は書きたいと思います。それでは本文をどうぞ。 注意 今回の記事は、筆…

自分が好きな「恋愛映画」について 

今回は、自分の好きな恋愛映画についてまとめたいと思います。最近僕は、どれも質が良い恋愛映画に出会ってきました。そのどれもが、恋愛の厳しい面を浮き彫りにするような胸が痛む傑作でした。それでは本文をどうぞ 注意 今回紹介する作品のネタバレが含ま…

仮面ライダードライブとは、ブレードランナーの安いパロディである。

今回は、仮面ライダードライブと言う作品が、いかにブレードランナーというSF映画の古典にいかに影響を受けたか。もといパクったかを書いていきます。自分の周りではなぜか今まで指摘されていなかったのが驚きですが、見れば見るほどブレードランナーがい…

2001年宇宙の旅の影響を考える part2 機動戦士ガンダムとの関係性

今回は、前回の記事の続きとなります。前回は、2001年宇宙の旅と言う作品を、同じく映画作品であるA.Iとインターステラーとの関連性を通じて振り返ってみました。今回は、あの「機動戦士ガンダム」との関係性について考えたいと思います。 注意 今回紹介す…

2001年宇宙の旅の影響を考える part1 A.I インターステラー 

今回は、SF映画史に燦然と輝く名作。2001年宇宙の旅が後世の作品群にもたらした影響を、今一度考えてみたいと思います。まずは、2001年宇宙の旅の何が凄かったのか、整理してみます。 注意 今回紹介する作品のネタバレが含まれている場合がありますので、…

最近見た大好きな監督たちの2つの傑作について  「ジャンゴ 繋がれざる者」 「ソーシャルネットワーク」

今回は、最近鑑賞した2つの映画「ジャンゴ 繋がれざる者」と「ソーシャルネットワーク」について書いていきたいと思います。クエンティンタランティーノと、デヴィッドフィンチャー。私の好きな2人の映画監督の作品の中でも、1,2を争う傑作であったこの2…

僕の好きな作品の傾向 「死」が物語にもたらす意味

ここ最近、以前より作品を観る機会が増えました。映画もそうですし、アニメやゲームに至るまで、様々なジャンルの作品です。そして、それらの作品のモチーフやテーマは、おのずと似るものです。そこで、何が共通するのかを自分なりにまとめてみたいと思いま…

「時間」を感じさせる作品たちpart2 「ミッション8ミニッツ」と「未来戦隊タイムレンジャー」

今回は、前回の記事の続きとなります。映画ファンからは、隠れた名作として認知されている作品と、特撮ファンからの評価も高い作品の2作を紹介します。 注意 今回の記事には、ネタバレが含まれていますので、回覧は自己責任でお願いします。 8分の中で変わり…

「時間」を感じさせる作品たちpart1  「クラウド・アトラス」 「LOOPER」 「メッセージ」

今回は、数あるSF映画の中でも、時間、ループが関連する作品を中心に取り上げます。表面上のとっつきずらさとは裏腹に、きちんとテーマを読み解けば、感動できる作品ばかりです。それでは、紹介していきます。 注意 今回の記事には、ネタバレが含まれてい…

映画人の死  「グラン・トリノ」と「ローガン」

今回は、私が大好きな映画2本についての記事です。この2本の共通点として、主演俳優の引退作と言うことが挙げられます。彼らの映画人生が結実した作品ではないかと思います。では、紹介に移ります。 注意 今回の記事にはネタバレが含まれているので、回覧…

アイデンティティを確立する作品たち。「8 1/2」と「バードマン」

今回は、前回の記事 (アイデンティティーの揺らぎをテーマにした作品たち。「ブレードランナー」 「マトリックス」 「ファイトクラブ」そして「仮面ライダー555」 - This Not a Blog) の補論となります。映画と言うものは、監督のその時の心情や、影響を…

アイデンティティーの揺らぎをテーマにした作品たち。「ブレードランナー」 「マトリックス」 「ファイトクラブ」そして「仮面ライダー555」

今回は、いわゆる「アイデンティティークライシス」をメインテーマに据えた作品たちを紹介していきたいと思います。個人的には、このような実存主義的な問いを描いた作品が最も好きな作品と言っていいでしょう。それでは、紹介していきます 注意 紹介する作…

「バタフライエフェクト」と「STEINS:GATE」と「君の名は。」から見る、センチメンタリズム。

今回は、私のフェイバリットムービーでもある、「バタフライエフェクト」と日本制アニメの最高傑作の一角を成すアニメだと個人的に思う「STEINS:GATE」と昨年大ヒットを巻き起こした、「君の名は。」に共通するとある演出を比較しつつ、それぞれ…

サブカルDA話シリーズvol1 日常系アニメ論

はじめに この文章は作者の個人的な好き嫌いをも含めた文章です。読み手の考えと異なる可能性があるため、ご注意を。 2017年10月25日 画像追加及び加筆修正を行いました 序章 90年代までのアニメ史 日常系アニメというジャンルはそれまでのアニメとは全く…

初投稿

ブログを開設しました、シュローダーと言う者です。twitter上では交流させてもらっている方もいるかと思います。このブログは、主に自分が観た映画 アニメ 漫画 特撮などに関することを中心に書いていきたいと思います。まだまだ未熟な文章であると思います…